2023/11/28
もくじ
- 「ストリークレーザーとは」
- 「プラズマレーザーシステムとは」
- 「ストリークレーザーを用いたむし歯治療の効果」
- 「歯周病治療への応用と歯質強化-ストリークレーザーの多面的アプローチ」
- 「ストリークレーザーによる治療の安全性と効果」
- 「患者さんへのメリット – ストリークレーザーがもたらす変化」
- 「まとめ」
「ストリークレーザーとは」
山形市馬見ヶ崎の歯医者・歯科医院、あきらデンタル・クリニックです。
本日は『ストリークレーザー』という機器について述べさせていただきます。
歯科医療の世界は常に進化しており、私たちのクリニックでも日々、最新技術を勉強しています。その中でも特に注目すべきが「ストリークレーザー」という治療機器です。この機器は、従来の歯科治療の概念を根底から変える可能性を秘めています。
一般社団法人プラズマレーザー研究会の臨床報告会の写真です。
一般社団法人プラズマレーザー研究会の臨床報告会の写真です。
「プラズマレーザーシステムとは」
「プラズマレーザーシステム」はレーザー医療機器STREAK―１を中核とし、さらに治療効果を高めるべく使用する歯科治療水までトータルの発展形ともいえるレーザーシステムです。
STREAK―１はパルス可変型ハイピークパルスタイプのファイバー導光式Ｎｄ：ＹＡＧレーザーであり、独自のパルス幅可変機構、独自のフレキシブルレーザー導光ファイバーにより従来のレーザーの使用範囲を大きく超えるレーザーである。当院では、STREAK―１の特性をさらに向上させるべく、残留演奏補正システム：エコシステム（エピオス社製）、たんぱく分解型蒸留水；ＰＯＩＣウォーター、高濃度３リン酸ナトリウム（ポリリン酸）ジェル（オーラループ４プラス）を有効に活用し、これら全てを生かした『プラズマレーザーシステム』として臨床応用しております。
「痛みの少ない治療体験-ストリークレーザーのメカニズム」
歯科治療における患者様の最大の懸念の一つは、「痛み」を伴う処置ではないでしょうか？多くの患者様が、治療に伴う痛み心配しております。しかし、ストリークレーザーの登場により、この痛みを軽減する可能性がでてきました。では、ストリークレーザーはどのようにして痛みを減少させるのでしょうか？
ストリークレーザーの核心技術は、高出力レーザーと特殊な酸化チタン溶液を組み合わせて使用することにあります。この組み合わせによって生成される高温のプラズマ光球体は、治療部位に熱エネルギーを集中させることができます。この熱エネルギーが重要な役割を果たします。
一つの重要な効果は、神経の感覚を一時的に麻痺⇒「鈍麻効果」があります。これにより、治療中の痛みを感じにくくします。従来のドリルを使用した治療では、振動や圧力によって痛みを感じることが一般的でしたが、ストリークレーザーを使用することで、これらの不快な感覚を軽減することが可能となりました。
さらに、プラズマ光球体の熱エネルギーは、治療部位の細菌を効率的に殺菌します。この「殺菌作用」により、治療後の感染リスクが減少し、結果として痛みや不快感の発生を抑えることができます。また、この高度な殺菌効果は、治療部位の迅速な回復を促進し、患者様の快適さをさらに向上させます。
このように、ストリークレーザーは、痛みを最小限に抑えながら効果的な治療を実現するための革新的な技術です。患者様が治療に対して持つ不安を軽減し、より快適な治療体験を提供することが可能になります。
但し、痛みが全く感じない訳ではありません。麻酔をなるべくしないことが、治癒後予後にも関連することを申し加えておきます。
「ストリークレーザーを用いたむし歯治療の効果」
むし歯治療は、歯科医療の中でも頻度の大きい代表的な処置の一つです。従来のむし歯治療法では、患部を物理的に削り取ることが常識でした。これは、しばしば患者様にとって不快感や痛みを伴うものでした。しかし、「ストリークレーザー」の登場により、むし歯治療のアプローチが大きく変わりつつあります。
「ストリークレーザー」の最大の特徴はプラズマ光球体の熱エネルギーを利用することで、むし歯部分を効率的に殺菌して毒素を無毒化します。更に歯質強化してむし歯になりにくい状態にします。この技術により、従来必要だった広範囲の削除を極力抑制し、より健康な歯質を保持することを目指します。これは、歯の構造をできるだけ自然な状態に保つという点で、非常に大きな進歩です。
歯髄（神経・血管・リンパが入っている）への影響を少なくして歯牙の寿命を極力延ばしたいことも術者の願いであります。
このように、「ストリークレーザー」はむし歯治療において、最小限の侵襲で最大限の効果を実現することを可能にしました。
「歯周病治療への応用と歯質強化-ストリークレーザーの多面的アプローチ」
歯周病治療と歯質の強化は、歯科医療において非常に重要な分野です。これらの治療は、長期的な口腔健康を維持するために不可欠です。「ストリークレーザー」は、これらの治療においても革新的なアプローチを提供し、従来の方法にはない多くの利点をもたらします。
歯周病は、歯を支える組織の感染によって引き起こされる病気で、放置すると歯の喪失につながる可能性があります。「ストリークレーザー」を用いた治療では、高温のプラズマ光球体が歯周ポケット内の細菌を効果的に殺菌し、感染の原因を根本から取り除くことができます。この治療は、従来のスケーリングやルートプレーニングと比較して、より深い部分の細菌まで除去できる可能性があり、歯周病の再発を防ぐ効果と治癒能力の向上が期待されます。
また、「ストリークレーザー」は歯質の強化にも寄与します。レーザーの熱エネルギーが歯の表面に作用することで、歯質をより硬く、耐久性のあるものに変えることができます。これは、むし歯や歯の摩耗に対する抵抗力を高めることにつながり、長期的な歯の健康を支えます。
さらに、「ストリークレーザー治療」は、治療中の痛みや不快感が軽減されるだけでなく、治療後の回復期間も短縮されるため、日常生活への影響が最小限に抑えられる可能性があります。
このように、「ストリークレーザー」は歯周病治療や歯質強化において、効果的かつ患者様に優しい治療法を提供します。
ストリークレーザーの装置です。
「ストリークレーザーによる治療の安全性と効果」
「ストリークレーザー」を用いた治療の導入は、歯科医療の質を向上させるだけでなく、治療の安全性と効果にも大きな影響を与えています。患者様が最も関心を持つのは、治療が安全であるか、そして期待される効果を実際に得られるかという点です。ここでは、ストリークレーザー治療がこれらの要件をどのように満たしているかを探ります。
まず、安全性に関してですが、「ストリークレーザー」は非常に精密な治療が可能で、周囲の健康な組織への影響を最小限に抑えることができます。従来の治療法では避けられなかった、健康な歯質の削除や歯茎へのダメージが、「ストリークレーザー」では大幅に軽減されます。また、高度な殺菌効果により（エコシステムやPOIC洗浄の併用により）、治療後の感染リスクも低減されるため、全体的な安全性は従来の治療法と比較して大きく向上しています。
次に、治療の効果についてですが、「ストリークレーザー」は特にむし歯治療や歯周病治療において顕著な効果を示しています。むし歯部分や歯周病の感染部位をターゲットとし、正確に治療を行うことができるため、治療後の再発率が低下します。また、歯質を強化する効果により、将来的な歯の問題を予防する助けとなります。
さらに、「ストリークレーザー治療」は、患者様の体験を大きく改善します。痛みや不快感が軽減されるため、治療への恐怖や不安が減少し、より多くの患者様が治療を受けやすくなります。これは、特に歯科治療に対して抵抗感を持つ方々にとって、大きなメリットと言えるでしょう。
このように、「ストリークレーザー」はその安全性と効果の両面で、歯科治療の質を大きく向上させています。
ストリークレーザーの装置です。
「患者さんへのメリット – ストリークレーザーがもたらす変化」
「ストリークレーザー」の導入は、歯科治療を受ける患者さんにとって、多くのメリットをもたらします。これらのメリットは、治療の質の向上、痛みの軽減、治療時間の短縮、そして長期的な口腔健康の維持に直結します。ここでは、患者さんが「ストリークレーザー治療」を通じて得られる具体的な利点について詳しく見ていきましょう。
まず、最も顕著なメリットは、治療時の痛みと不快感の軽減です。「ストリークレーザー」は、神経の感覚を一時的に麻痺（鈍麻効果）させることで、痛みを感じにくくします。これにより、特に痛みに敏感な患者さんや、歯科治療に対して不安を感じる方々にとって、治療を受けるハードルが大きく下がります。
次に、治療の精度と効率の向上です。「ストリークレーザー」は、患部に対して非常に精密な治療を可能にし、健康な歯や歯茎への影響を最小限に抑えます。これにより、治療後の回復が早く、日常生活への影響が少なくなります。また、高度な殺菌効果により、再発のリスクが減少し、より長期的な治療効果が期待できます。
さらに、治療時間の短縮も大きなメリットです。「ストリークレーザー」を使用することで、従来の治療法に比べて治療に要する時間が短くなります。これは、忙しい日常を送る患者さんにとって、非常に重要な利点です。
最後に、「ストリークレーザー」は、歯質を強化し、将来的な歯の問題を予防する効果も持っています。これにより、長期的な口腔健康が促進され、患者さんの生活の質が向上します。
このように、「ストリークレーザー」は、患者さんにとって多方面にわたるメリットを提供します。これらのメリットは、歯科治療の質を向上させるだけでなく、患者さんの生活の質を高めることにも繋がります。
まとめ
本ブログを通じて、「ストリークレーザー」という革新的な歯科治療機器の概要と、それが歯科医療にもたらす多大な影響について詳しく見てきました。
この最先端の技術は、痛みを最小限に抑え、治療の精度と効率を高めることで、歯科治療の新しい地平を切り開いています。
※また当院では、
ストリークレーザー＝STREAK―１の特性をさらに向上させるべく、
- 残留演奏補正システム：エコシステム（エピオス社製）、
- たんぱく分解型蒸留水；ＰＯＩＣウォーター
- 高濃度３リン酸ナトリウム（ポリリン酸）ジェル（オーラループ４プラス）を有効に活用し、これら全てを生かした『プラズマレーザーシステム』として臨床応用しております。
「ストリークレーザー」の最大の特徴は、高出力レーザーと特殊な酸化チタン溶液を組み合わせたことにより、痛みの少ない、かつ効率的な治療を可能にする点にあります。これにより、むし歯治療、歯周病治療、歯質強化など、多岐にわたる歯科治療が、患者さんの不快感を大幅に軽減しながら実施できるようになりました。
また、ストリークレーザーは、治療時の痛みを軽減し、治療後の回復期間を短縮することで、患者さんの生活の質を向上させます。これは、歯科治療に対する恐怖や不安を抱える患者さんにとって、特に大きな意味を持ちます。
さらに、この技術は、歯を削る量を最小限に抑えることで、患者さんの自然な歯をできるだけ長く保つことに貢献します。これにより、長期的な口腔健康の維持という点でも、大きなメリットがあります。
当院で取り組んでいる「ストリークレーザー」＝『プラズマレーザーシステム』を応用した治療には、
- 他医院さんより保存不可能（抜歯してインプラントやブリッジや入れ歯をご提案）
と言われた歯牙＝C4状態や根の深いむし歯・歯根破折歯への対応
- C1・C2のむし歯治療＝「ドックベストセメント療法」応用により更に殺菌効果を高めます。
- 深いむし歯C3（歯髄へ到達している）＝「MTAセメント療法」への対応
- 冠除去・メタルポスト（土台）の除去
- 根管治療（根の治療）への応用
- メラニン色素沈着の除去・応用
- ホワイトスポット（脱灰している歯牙）への対応
- 歯周病治療への応用
- しみる歯＝WSD部への対応
- 傷口の創傷治癒や顎の痛みの緩和
など…ございます。
注意：（ストリークレーザーを応用する処置はほとんど全てが自由診療となります）
最後に、「ストリークレーザー」は、歯科医療の未来において重要な役割を果たすことが期待されます。また、技術向上（術者の練習や訓練をつも重ね研鑽）による
発展と普及により、より多くの患者さんが高品質で快適な歯科治療を受けられるようになることを願っています。私たち歯科医療提供者としても、このような最先端の技術を積極的に取り入れ、患者さんに最高の治療を提供し続けることが、私たちの使命であり、喜びでもあります。
平成10年12月5日に開業のあきらデンタル・クリニック院長の隠明寺 亮（おんみょうじ あきら）です。